2012年02月29日
生と死の町バラナシ
生と死が同居する町、バラナシに行ってきました。
ここには有名なガンガー(ガンジス河)があります。
ガンガーは河自体が神様の化身と言われており、現地の人々からは聖なる河として信仰を集めています。
毎朝、朝日に祈りを捧げ、ガンガーで沐浴をするヒンドゥー教徒たち。
河沿いにはガートという階段状の場所があり、そこから河に降りられるようになっています。
ガンガーはすごい河です。
死体、ウンコ、しっこ、洗剤、ゴミ…
全部流れてます。すごい汚いです。笑
生命力が強い大腸菌でさえ3時間で死滅すると言われているこの河。
インド人はここで入浴もするし歯も磨きます。すげえ…
ちなみに日本人は平気な人、体調を崩す人、半々らしいです。
俺はガンガーで沐浴する気まんまんだったけど、直前に恐ろしい話(あそこからバイキンが入り込み、一ヶ月ほど入院した日本人の話)を聞き、入るのやめました。笑
だってそんなのガード不可能じゃん。
ヒンドゥー教では、死んだ後この河に流されることを最大の幸福としているそうです。
そうすると、輪廻から開放されて極楽に行けるんだって!
だからここでは毎日、インド中から死体が運ばれてきます。
死体はガンガー沿いにあるふたつの火葬場で焼かれ、その後河に流されます。
この一連の様子はすべて見ることができます。
薪を組み上げて、その上に死体を載せ、火をつける。だんだん燃えていく体。それを見つめる遺族。
ひとつの死体が完全に燃えるまで約3時間。
徐々に燃えていく体を見て、人間の「死」を感じることができます。
ああ、俺もいつかはこうやって火葬されていくんだろうな…
ガンガーには流されたくないけど。←切実
火葬場の写真を見せたかったけど、写真は禁止されてるんで撮れなかったです。
写真撮っちゃうと、ちゃんと成仏できないんだって。ここまできてそれはかわいそうだから、撮れなかったさ。と、その時。
「はい、チーズ。(カシャ)はい、写真撮ってあげたからチップね!ありがとう!(ニカッ)」
おい、待てコラそこのインド人!!!(怒)
人がせっかく気を使って自粛してんのにインド人のお前が決まりをやぶってどーすんだよ。
撮ってもらってた欧米人の夫婦も考えてほしいもんだ。
しかしインド人のしたたかさは相当なものだ。
火葬を見てるだけでも、「ガイドしてやろうか?」「薪代を寄付してくれないか?」とやたら声をかけてくる。全部詐欺まがいなんだけど。
↑ガイドブックにも乗っている有名人、花売りボーイ。ボートに乗り付けて、花を高値で売る。買わないとずっとついてくる。
ガンガーで沐浴をすると今までの罪がすべて清められるらしいけど、こいつらは毎日入ってもまた新たな罪が加えられるので意味がないと思う。笑
つくづく思うのが、このバラナシはとても「インドらしい」町だということ。本当にすごい!
まず、驚いたのが牛の多さ!どこを見ても牛・牛・牛…
牛はヒンドゥー教では聖なる生き物なので、野放しにされているのだ。野良犬・野良猫ならぬ「野良牛」ってやつ。
話には聞いてたけど、この牛の数の多さには正直驚いた。
市民権どころか、選挙権も持ってると思う。笑
そして、修行僧や詐欺師もかなり多い!
白髪の長髪をまとめ、河沿いでたっぷりのマリファナを吸うサドゥー(修行僧)。彼らにとってマリファナは宗教的な道具らしい。限界まで煙を吸い込んで、プハーっと吐き出すその姿はなんかかっこよかった。
↑笛を吹いてコブラを操る人。パフォーマンス終わった瞬間、チップ要求。笑
詐欺師の数も絶好調で、歩いているとなにかと声をかけられる。
多いのが「僕の兄の嫁が日本人です。だから僕は少し日本語喋れます。お土産どう?ぼったくりじゃないよ!僕、ぼったくり大嫌い!」ってパターン。
このセリフを言う奴、4人いました。笑 弟何人いるんだよ。
あと、「長澤まさみに会ったことある。写真も撮ったし、サインもあるよ。家に見に来ない?」って奴もいたな、2人くらい。笑
まあ、全部てきとーにあしらいました。
大抵のインド人は「ヘーイ!ジャパニーズ!元気か?」って話しかけてくるから、
「(無表情で目を見つめて)ナット ジャパニーズ。アイム フロム カンボディア。」
って言ったら、「オウ…」と言って遠ざかります。
あいつらからしたらカンボジアなんて知らないから詐欺に引き込みにくいんでしょう。
なぜカンボジアって名乗るのかって?カンボジア人に「君はカンボジア人のような顔をしている」って言われたからさ。笑 チベット人とも言われたけどね。
日が落ちてくる頃、せっかくだから対岸に行ってバラナシの町を見てみようってことでボートに乗った。
ベテランの船頭さん。絵になるぜ!
↑船頭と俺
そして、対岸に到着!さっそく対岸からバラナシの町を眺める。
多数のガートが並び、そこに座り込む人、沐浴をする人、牛、そしてすぐそばには聖なる河ガンガー。ゴチャゴチャしてるけど、インドらしい町だ。好きだなーこの風景。
よし、このすばらしい風景を写真に収めよう。この神聖なかんじ、伝わるかなー?
ああ、やっぱり写真は難しい。夕暮れ時ってこともあってなかなかうまく撮れない。
…ん?よく見たら人が写ってるぞ。しかもしゃがんでる。なにしてるんだ?
ま、まさか…
こいつら、○○○してらっしゃるんじゃないか?
では、さっきの写真をもう一度見てみよう…
…おわかりいただけただろうか?
写真右下にうずくまる二人の男、よく見てみるとズボンを下げている。
そう、野グソをしてらっしゃる最中なのである。笑
ああー
なんてこったー。
ああ…聖なる風景を写したくてシャッターを切ったらこんな地獄絵図が。(泣)
誰も幸せになれない恐怖写真である。
こうやって場所も選ばずウンコしてるからこの町は臭いんだよ!
服にちょっと匂いがついてるじゃねーか!責任取れや!!
と、罵倒してやりたい気持ちにかられたけど、野グソ現場をフライデーされてる彼らに同情してやめておいた。笑
いやいや、こういうところもやっぱりインドらしいなー。と感じる今日この頃。
バラナシは死を感じることができるし、そこに住む人たちから必死に生きる生のパワーを感じることもできる素敵な町です。(ウンコ臭いけど。)
ぜひ一度訪れてみてください♪
体がだんだんインドに慣れてきました。
しかし、絶対に住みたくはありません。笑
もうそろそろ帰沖!旅ブログも残すところあと2回かな?
がんばって更新します!それではー!
ここには有名なガンガー(ガンジス河)があります。
ガンガーは河自体が神様の化身と言われており、現地の人々からは聖なる河として信仰を集めています。
毎朝、朝日に祈りを捧げ、ガンガーで沐浴をするヒンドゥー教徒たち。
河沿いにはガートという階段状の場所があり、そこから河に降りられるようになっています。
ガンガーはすごい河です。
死体、ウンコ、しっこ、洗剤、ゴミ…
全部流れてます。すごい汚いです。笑
生命力が強い大腸菌でさえ3時間で死滅すると言われているこの河。
インド人はここで入浴もするし歯も磨きます。すげえ…
ちなみに日本人は平気な人、体調を崩す人、半々らしいです。
俺はガンガーで沐浴する気まんまんだったけど、直前に恐ろしい話(あそこからバイキンが入り込み、一ヶ月ほど入院した日本人の話)を聞き、入るのやめました。笑
だってそんなのガード不可能じゃん。
ヒンドゥー教では、死んだ後この河に流されることを最大の幸福としているそうです。
そうすると、輪廻から開放されて極楽に行けるんだって!
だからここでは毎日、インド中から死体が運ばれてきます。
死体はガンガー沿いにあるふたつの火葬場で焼かれ、その後河に流されます。
この一連の様子はすべて見ることができます。
薪を組み上げて、その上に死体を載せ、火をつける。だんだん燃えていく体。それを見つめる遺族。
ひとつの死体が完全に燃えるまで約3時間。
徐々に燃えていく体を見て、人間の「死」を感じることができます。
ああ、俺もいつかはこうやって火葬されていくんだろうな…
ガンガーには流されたくないけど。←切実
火葬場の写真を見せたかったけど、写真は禁止されてるんで撮れなかったです。
写真撮っちゃうと、ちゃんと成仏できないんだって。ここまできてそれはかわいそうだから、撮れなかったさ。と、その時。
「はい、チーズ。(カシャ)はい、写真撮ってあげたからチップね!ありがとう!(ニカッ)」
おい、待てコラそこのインド人!!!(怒)
人がせっかく気を使って自粛してんのにインド人のお前が決まりをやぶってどーすんだよ。
撮ってもらってた欧米人の夫婦も考えてほしいもんだ。
しかしインド人のしたたかさは相当なものだ。
火葬を見てるだけでも、「ガイドしてやろうか?」「薪代を寄付してくれないか?」とやたら声をかけてくる。全部詐欺まがいなんだけど。
↑ガイドブックにも乗っている有名人、花売りボーイ。ボートに乗り付けて、花を高値で売る。買わないとずっとついてくる。
ガンガーで沐浴をすると今までの罪がすべて清められるらしいけど、こいつらは毎日入ってもまた新たな罪が加えられるので意味がないと思う。笑
つくづく思うのが、このバラナシはとても「インドらしい」町だということ。本当にすごい!
まず、驚いたのが牛の多さ!どこを見ても牛・牛・牛…
牛はヒンドゥー教では聖なる生き物なので、野放しにされているのだ。野良犬・野良猫ならぬ「野良牛」ってやつ。
話には聞いてたけど、この牛の数の多さには正直驚いた。
市民権どころか、選挙権も持ってると思う。笑
そして、修行僧や詐欺師もかなり多い!
白髪の長髪をまとめ、河沿いでたっぷりのマリファナを吸うサドゥー(修行僧)。彼らにとってマリファナは宗教的な道具らしい。限界まで煙を吸い込んで、プハーっと吐き出すその姿はなんかかっこよかった。
↑笛を吹いてコブラを操る人。パフォーマンス終わった瞬間、チップ要求。笑
詐欺師の数も絶好調で、歩いているとなにかと声をかけられる。
多いのが「僕の兄の嫁が日本人です。だから僕は少し日本語喋れます。お土産どう?ぼったくりじゃないよ!僕、ぼったくり大嫌い!」ってパターン。
このセリフを言う奴、4人いました。笑 弟何人いるんだよ。
あと、「長澤まさみに会ったことある。写真も撮ったし、サインもあるよ。家に見に来ない?」って奴もいたな、2人くらい。笑
まあ、全部てきとーにあしらいました。
大抵のインド人は「ヘーイ!ジャパニーズ!元気か?」って話しかけてくるから、
「(無表情で目を見つめて)ナット ジャパニーズ。アイム フロム カンボディア。」
って言ったら、「オウ…」と言って遠ざかります。
あいつらからしたらカンボジアなんて知らないから詐欺に引き込みにくいんでしょう。
なぜカンボジアって名乗るのかって?カンボジア人に「君はカンボジア人のような顔をしている」って言われたからさ。笑 チベット人とも言われたけどね。
日が落ちてくる頃、せっかくだから対岸に行ってバラナシの町を見てみようってことでボートに乗った。
ベテランの船頭さん。絵になるぜ!
↑船頭と俺
そして、対岸に到着!さっそく対岸からバラナシの町を眺める。
多数のガートが並び、そこに座り込む人、沐浴をする人、牛、そしてすぐそばには聖なる河ガンガー。ゴチャゴチャしてるけど、インドらしい町だ。好きだなーこの風景。
よし、このすばらしい風景を写真に収めよう。この神聖なかんじ、伝わるかなー?
ああ、やっぱり写真は難しい。夕暮れ時ってこともあってなかなかうまく撮れない。
…ん?よく見たら人が写ってるぞ。しかもしゃがんでる。なにしてるんだ?
ま、まさか…
こいつら、○○○してらっしゃるんじゃないか?
では、さっきの写真をもう一度見てみよう…
…おわかりいただけただろうか?
写真右下にうずくまる二人の男、よく見てみるとズボンを下げている。
そう、野グソをしてらっしゃる最中なのである。笑
ああー
なんてこったー。
ああ…聖なる風景を写したくてシャッターを切ったらこんな地獄絵図が。(泣)
誰も幸せになれない恐怖写真である。
こうやって場所も選ばずウンコしてるからこの町は臭いんだよ!
服にちょっと匂いがついてるじゃねーか!責任取れや!!
と、罵倒してやりたい気持ちにかられたけど、野グソ現場をフライデーされてる彼らに同情してやめておいた。笑
いやいや、こういうところもやっぱりインドらしいなー。と感じる今日この頃。
バラナシは死を感じることができるし、そこに住む人たちから必死に生きる生のパワーを感じることもできる素敵な町です。(ウンコ臭いけど。)
ぜひ一度訪れてみてください♪
体がだんだんインドに慣れてきました。
しかし、絶対に住みたくはありません。笑
もうそろそろ帰沖!旅ブログも残すところあと2回かな?
がんばって更新します!それではー!
Posted by shinzatosun at 15:43│Comments(4)
│旅
この記事へのコメント
インドすげー(笑)いろいろとすげー!!
しゅんが帰ってくるのが楽しみだ(^-^)/更新がんばって(笑)
しゅんが帰ってくるのが楽しみだ(^-^)/更新がんばって(笑)
Posted by 優斗 at 2012年02月29日 17:00
インドって変人だらけですね(笑)
ノグソ・・・沖縄にもいそうな気がします(笑)
ノグソ・・・沖縄にもいそうな気がします(笑)
Posted by えりな at 2012年03月03日 12:11
>ゆうと
インドはすごいぜ。笑
マジで別世界!!
なんでもありだからねあの国は。一度行ってみるがよろしい!
インドはすごいぜ。笑
マジで別世界!!
なんでもありだからねあの国は。一度行ってみるがよろしい!
Posted by shinzatosun at 2012年03月03日 18:10
>えりな
変人だらけだよ 笑
だから毎日ヒマしない!気分悪い時はめちゃくちゃムカつくけど。笑
沖縄にはそんな人いないでしょー笑
変人だらけだよ 笑
だから毎日ヒマしない!気分悪い時はめちゃくちゃムカつくけど。笑
沖縄にはそんな人いないでしょー笑
Posted by shinzatosun at 2012年03月03日 18:11